コニカミノルタと日本電気株式会社(以下、NEC)は、ローカル5Gを用いた「未来ファクトリー」構想を具現化する共創の取り組みとして、AGV(無軌道型無人搬送車)の高効率自動制御システムを共同開発しました。本システムはInnovation Garden OSAKA Center(大阪府高槻市 以下、IGOC)に展示公開しております。
コニカミノルタとNECは、大容量かつ低遅延の通信が可能なローカル5G環境において、2020年11月より5Gを活用したDX推進のための共同開発を進めています。
コニカミノルタの画像AIとNECの自律移動ロボット管制制御ソフトウェアであるマルチロボットコントローラ(以下、MRC)を用いて、離れた場所から障害物を検知して迂回距離を短縮できるAGVの高効率自動制御システムを共同開発しました。
本システムは、コニカミノルタのAI処理の技術群であるFORXAI Imaging AIの一つである物体検出アルゴリズムを用いて、AGVに搭載したカメラの画像から、数メートル離れた場所にある障害物を検知します。これにより、レーザーレーダーを用いた一般的な制御システムと比べて、AGVの効率的な迂回制御が可能になります。また、AGVに搭載したカメラで進行方向の視野を確保するため、固定して設置したカメラを使う場合に課題となる死角を無くし、より安全な走行を実現します。
今後、ローカル5G環境下で多数のAGVをMRCにより集中制御することで、「未来ファクトリー」で想定される数百台のAGVが同時に稼働する状況においても、大容量・低遅延通信による安全な自動運行制御を目指します。
「未来ファクトリー」構想とは、コニカミノルタが考える2030年の生産の姿で、工程ごとに共通の産業用ロボットを用いて多品種生産ができ、工程間のモノの移動にも自動化が進んでいる工場を構想しています。「未来ファクトリー」が目指すのは、「人と機械が共存する安全・安心ファクトリー」と「多品種・小ロット生産を実現する自律型デジタルジョブショップ」です。
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