
JP2023 印刷DX展に出展しました
Engineering Blogをご覧頂きありがとうございます!FORXAI事業統括部 ソリューション開発部 澤栁です。
今回はJP2023 印刷DX展にFORXAI Imaging AI 「Skelton Recognition(骨格検出)」を利用した印刷現場の作業の可視化デモンストレーションを展示をしましたので、ご紹介したいと思います。
目次[非表示]
- 1.JP2023 印刷DX展について
- 2.今回の展示について
- 3.デモンストレーション内容
- 4.展示会での反応
- 5.おわりに
JP2023 印刷DX展について
2023年5月18日(木)~19日(金)にインテックス大阪5号館にて西日本最大の印刷関連機材総合展示会 『JP2023・印刷DX展』が開催されました。
『JP2023・印刷DX展』は「変わる需要、変える供給~可能性を価値に変換する印刷産業のニューテクノロジー~ 」をテーマに、印刷業界のDXに関する最新情報を来場者に発信するイベントです。
今回の展示について
コニカミノルタブースでは「印刷とデジタルの共創~コニカミノルタ式 生産改善~」をテーマに、DXの可能性をご体感頂けるプレゼンテーションや印刷機の展示、顧客と強い繋がりを築くことができるソリューションをご提案させて頂きました。
その一つとして画像IoTプラットフォーム『FORXAI』を活用して開発した作業分析ソリューションと、印刷機の稼働状況を可視化するAccurioPro Dashboardを組み合わせることで実現する、印刷工程の「ムダ・ロス・矛盾」の改善策をデモンストレーション展示いたしました。
デモンストレーション内容
展示内容と構成
印刷機周辺の人の滞在時間を計測・記録し、そのデータを分析することで、作業状況を可視化します。
今回使用する機器と構成は下記になります。
- MOBOTIX Q26 で撮影した印刷機周辺の画像に対して4エリアを設定
- 岡谷エレクトロニクス様のoNUC11Ki5にFORXAI Imaging AI 「Skelton Recognition(骨格検出)」をセットアップし、 各エリアの人の進入を検知
- 検出状況を大型ディスプレイにわかりやすく表示
展示アプリの作成
FORXAI Imaging AIを利用したアプリを簡単に作成する事が出来るサンプルアプリケーション群「Quick Start Kit」をFORXAIパートナーサイトで公開していますので、今回はこの中の「People entering detection(人進入検知)」アプリケーションをベースに展示アプリを作成しました。
FORXAIパートナーサイトはパートナー企業様に公開しているサイトとなります。ご興味がございましたら、forxai-partner@konicaminolta.com までお問い合わせください
まずはFORXAIパートナーサイトで公開されているオンラインマニュアルを見ながらPCに「FORXAI IoT Platform」のセットアップと今回使用する「Skelton Recognition(骨格検出)」 のAIコンテナを用意し、FORXAIパートナーサイトから「Quick Start Kit」をダウンロードしました。
今回ベースとする「People entering detection(人進入検知) 」は画像上にエリアを設定し、その範囲内に特定の関節点が入ったら通知するサンプルアプリケーションです。下の例では床面に設定したエリア内に、人の踝が入ったらエリアの枠を赤く通知します。
このアプリは設定できるエリアが1つですので、今回の展示では4エリア設定できるように修正しました。
また、印刷機の稼働分析ツール「AccurioPro DashboardUltimate」から参照できるように検出結果(エリア情報・滞在時間)を記録するようにしました。
今回は会場の大型ディスプレイへ検出結果を表示しますが、どのエリアを検出したのか見えやすくするため、エリア枠の色を変えるだけではなく画面左側に検知したエリアを通知するように対応しました。
これで完成・・、だったらよかったのですが、画面の更新速度が大きく低下しています。ディスプレイ表示するためのGUIフレームワークの処理や画像描画・拡大処理に時間がかかっている様子です。
そのため各処理をthread化して、それぞれをqueueで情報を送受することで、画面更新速度は改善でき完成です!
展示会での反応
コニカミノルタのブースへ多くの方にご来訪頂き、下記のようなご意見を頂きました。
- 人手不足・高齢化が進む業界のため効率的な運用を見つけ出せるのはよい
- 効率化も大事だが労働安全の方が興味度が高い
- 人手不足・高齢化により慣れない作業員が現場に入る事もあり、安全確保のためにAIを活用出来たら
- カメラ画像をそのままリモートで見れるのではなく、AIを用いた検知結果のみが伝わるのであれば導入時の心理的抵抗は低いと感じた
おわりに
今回は「Quick Start Kit」を流用して開発する事で、AIを活用したアプリケーションを容易に作成・展示する事が出来ました。
また『JP2023・印刷DX展』 弊社ブースへたくさんの方に来ていただき、ご意見もいただくことができました。この場を借りてお礼申し上げます。
コニカミノルタは画像IoTプラットフォームFORXAIを通じて、お客様やパートナー様との共創を加速させ、技術・ソリューションの提供により人間社会の進化に貢献してまいります。
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