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コニカミノルタの人財育成「システムアーキテクト」編 その③



目次[非表示]

  1. 1.はじめに
  2. 2.第6期システムアーキテクト育成選抜研修 Phase2
    1. 2.1.第1回:要求/要件定義
    2. 2.2.第2回:システム設計
    3. 2.3.第3回:顧客プレゼン、システム実装
    4. 2.4.第4回:仕上げ&中間報告会
  3. 3.おわりに

はじめに

はじめまして。センシング事業本部 LD&CA事業部 開発部の友野です。

矢口さん、小野さんより投稿があった「システムアーキテクト育成選抜研修」の運営委員を務めております。

私自身も第2期の卒業生であり、第4期から運営委員として本研修に参画させていただいています。

今回は、小野さん投稿のPhase1に続き、Phase2について紹介したいと思います。 


システムアーキテクト育成選抜研修(SAS)につきましては矢口さん投稿のブログをご確認ください。

 コニカミノルタの人財育成「システムアーキテクト」編 

また、Phase1につきましては小野さん投稿のブログをご確認ください。

 コニカミノルタの人財育成「システムアーキテクト」編 その② 


第6期システムアーキテクト育成選抜研修 Phase2

   Phase2:顧客課題から要件を定義しシステム設計を実践する

技術の発展により、課題を解決するための手段には多種多様なものが存在します。 システムを用いて課題を解決するにあたって、顧客の課題に対して、どの様な手段を用いて応えるかがそのシステムの良し悪しに繋がると思っています。 手段には、課題を解決するのは当然ですが、コストや納期、導入後のメンテナンス等も含まれますし、要望に対してオーバースペックになっていないかといった観点も重要になります。

Phase1では、ハードウェアからクラウドまでのシステムにおける技術要素の深堀をしてきました。 そこで得た技術知識を元に、Phase2では、運営が定める顧客課題に対して、解決するシステムを提案するというカリキュラムを設定し、「システム構想・設計・実装の基礎を身につける」ことを狙いとしました。

Phase2は4カ月という短い期間で、顧客課題を理解し、システムを作り、提案する必要があり、かつ、上述の通り「手段」は星の数ほど存在し、"コレ"という正解が無いため、 受講生が"顧客にとって最適と考えるシステム"を提案しやすい様な顧客課題の設定に頭を悩ませました。


第1回:要求/要件定義

まずは、「システム設計に必要な知識を体系的に学び、習得する」為の、外部講師による座学です。ここでは、1.5日をかけて要件定義~システム設計(特に、全体のアーキテクチャ設計)に必要な知識を体系的に学び、習得してもらいました。 ほとんどの受講生は、業務での経験もなく、今回体系的に学べたことに意味があったと感じていた様です。この先に自分達が提案するシステムを想像しながらしっかりと取り組んでいただきました。


最終日には運営から顧客課題を発表し、この先の概略計画を立てて終了しました。


第2回:システム設計

次に、「要求を理解し、要件に落とし込み、SW/HWの各構成要素を使い、システムとしてくみ上げられる基礎能力を養う」為の、第1段階として、要件定義とシステム設計について取り組みました。 

前回発表された運営からの顧客課題に対して、チームを組み、座学で学んだ知識を元に、顧客の取り巻く環境等も含めてヒアリングをし、要望整理から要件出しをおこなっていただきました。

 ここからはチームの色が出てきます。運営としても、解決策がいくつも考えられる様に敢えて相反する様な要望を設定したり、ヒアリングに来た受講生に他の受講生への回答とは異なる表現で回答をしたりもしました。

システムを作る上では、要件が全てと言っても過言ではなく、運営の想定を超えて、受講生もかなり時間をかけ、こだわりを持って取り組んでいました。 正直、運営もそんな細かいところまで考えて無かった・・・という質問も多くいただきました。(汗

第3回:顧客プレゼン、システム実装

前回検討した要件からシステム設計をおこない、その内容を顧客(運営委員)にプレゼンしていただきました。

ここではペーパープロトタイプを用いて自分たちが考えるシステムが顧客の要望にマッチしているかを確認しました。 いつもと違う雰囲気に緊張する受講生たちでしたが、顧客からのするどい指摘にも、自分たちが考えるシステムについてしっかり語っていただきました。きっとこの経験がこの先の業務でも役に立つでしょう。


次に、「要求を理解し、要件に落とし込み、SW/HWの各構成要素を使い、システムとしてくみ上げられる基礎能力を養う」為の、第2段階として、システムの実装に取り組みました。

顧客ヒアリング・プレゼンの結果も含め、自分たちが定義した要件を元に、どこに重きを置いてシステム化するのか、ここでもチームのこだわりが伝わってきました。

第4回:仕上げ&中間報告会

Phase2の総仕上げとして、受講生の上長をお招きして、「設計したシステムの妥当性を明確にし、他者に理解してもらう」為、Phase2システムのプレゼン・デモをおこないました。

コロナ過ということもあり、残念ながら上長以外の方はリモート視聴とさせていただいたため、SAS研修の特徴である実機デモはカメラ越しという難しい発表となってしまいましたが、100名近い方にご参加いただき貴重なコメント・アドバイスもいただきました。この場を借りてお礼申し上げます。

途中、デモが想定通り動かないという「あるあるな」ハプニングが起こったチームもありましたが、とっさの機転で乗り切ることができた(?)様です。

 また、質疑の中では、顧客課題・要望をどの様に理解し、それをどの様にシステムとして解決したのかという観点でやり取りがおこなわれ、受講生はしっかりと回答をおこない、上長の方も受講生の成長を感じられたと考えています。 

最終日には、顧客(運営委員)による評価発表とフィードバックをおこないました。

全チームに対して、良かった点と改善点をフィードバックし、一番良かったチームには景品を贈呈。

ちなみに景品は複数のセンサー等が入った電子工作キット詰め合わせです。プライベートで色々と遊んでもらえることでしょう。

また、自分達の提案システムに対しての振り返りもおこない、Phase2を締めくくりました。


おわりに

Phase2では「顧客課題から要件を定義しシステム設計を実践する」ということで、運営が設定する顧客課題に対して、疑似的なシステム提案を経験するカリキュラムを実施してきました。

 次のPhase3では受講生自らが課題を設定し、その課題を解決するシステムを作成し、PoCを通じてブラッシュアップの上、最後は最終発表として役員に提案するカリキュラムとなっています。 どんな課題を設定し、それをどの様な手段で解決するのでしょうか!?

そちらはまたSAS運営委員より投稿予定ですのでお楽しみに!



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KAZUAKI TOMONO
KAZUAKI TOMONO
センシング事業本部 LD&CA事業部 開発部所属     情報機器事業本部でのファームウェア(OS~UI/ブラウザ)開発を経て、現在はセンシング事業本部で、"モノ"の色を測る測定器の制御およびデータを管理する色彩管理ソフトウェアの開発を担当。


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